地獄のすし屋「すし幸」へ行くと眉間に皺がよる。

なんの因果か、茶花の先生、抹茶の先生、煎茶の先生、話し方の先生、アレンジメントの先生、といった「先生〜!」と呼んだら振り向く方達(平均年齢60越(w))ばかりとすし屋へ行ってきましたよ。すしを喰うなら「すし幸」だ。ドカン!

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相方のお客さんだった方が誘ってくださって知った店なんですが、なんていうか、まぁ、すしの概念が変わる。
ビールやら日本酒やらを舐めつつ、お任せで握っていただきました。いつもなら何をいただいたのか覚えていたり書き出したりするボクですが、ここでは無理っぽい。だってスげぇんダもの。たしか・・・

をいただいたような気がする。あと何種類かあったと思うんだけど、思い出せないよ。
喰いすぎだろお前、とお思いになるでしょうが、みんなシャリが少なめの1カン単位でだしてくれるので平気なのさ。平均年齢60超えの先生連中もペロリと食べる。なぜならスげぇから。
初めて行ったときもそうだったんですが、ここのすしは薫る。後味じゃなくて、後に薫る。最初はシャリが薫るのかと思って、素敵な酢を使ってんナ〜と思ったんですが、ネタごとに薫りが違うので驚きました。ぬぬぬぬぬ!こいつはブマイ!(>旨いの最上級形)板さんが笑いながら「シャリはね、甘くないでしょ。それがね、イイんですよ。」と声をかけてくれたので、後にね、薫りますね、と言ったら「ネタの薫りじゃないですか?それはね。」と教えてくれました。ネタかー。うはー。烏賊がポクポクだー。穴子がフワフワだー。牡蠣の素直さに意識が飛びました。
旨いもの喰ってるんだから旨い旨いと笑ってりゃイイもんですが、どうにもコウいったスごいものを頂きますと、なんて仕事だろう、と眉間に皺が寄ります。一通り頂きまして、最後になにか召し上がりたいものありますか、と声をかけていただいたので河童をリクエストしたところ「手巻きにしますか、巻きすにしますか?」と聞かれまして、巻きすでお願いします。胡瓜を縦に刻んで紫蘇といっしょに盛り付け、白胡麻を振ってスイ、と巻いてもらった河童巻きの旨さといったら、もう。もうもう。柔らかいのにキレイに立つ細巻をみただけでも、板さんの仕事っぷりが判るってもんです。さんざん喰ったあとでナンですが。ナンですね。ナンでしたね。
これ以上いると「いかにボクが感動しているか」を話し出してしまいそうなので、近所に移転してきた焼鳥屋の小鉢が旨いけど板さんも知り合いなんですってねあそこイイよねスごいよね、なんて軽く話して店を出ました。うまかった。今度は両親と来たい、なんていったら孝行息子が孝行息子め私の子供に聞かせてやりたいムキィ!なんて先生方に褒められました。ごちそうさまでした。