ハンニバル・ライジング

クラリス大好きレクター小父さんが、いかにして殺人を犯すことになったのか、をからめて半生を描いた映画。怖いの苦手なのに何故観たんだ。それは精神的な怖さは苦手だけどスプラッタは平気だからだヨ!
映画は幼いハンニバル・レクターが何を見て何を体験して生きていたかを描いているんだけんど(方言)、いやま〜、始まって30分くらいまでの描写がボクにはキツすぎる。辛いやら苦しいやら、こんなメに会うなら死んでしまいたいと、目の奥がズムーンと重くなる不快感に生きる気力を失いました。それ以降はオマケだった。
若々しいレクターは表情豊かで予想以上に演技派でした。イイんでないの。描かれるアジアは予想通りの無理解でした。ヤバイんでないの。
驚いたのは、目の前の映画で描かれている時間はともかく、将来的には殺人を犯すハンニバル・レクターに「うまいことヤって欲しい」と思った自分がいた事。法に照らせばガッツリ悪人なんだが、バックボーンを知っただけで「仕方がないんじゃないの」「なんか解るわ」と思ってしまう自分。思っていた以上に日本人気質な自分を感じた映画でした。
DVD購入指数としては「買わない」で。旧3作を見直そう、という気になりました。