VAIOのPCV-L310/BPをもらってイジるボク

猫飼いサンの引越しを手伝ったご褒美に、使っていなかったVAIO*1をいただきました。ワーイ、新しい玩具を手に入れたゼー!
持ち主から「壊れてないから平気だヨ」と言われていたとおり、HDが寿命でっせエラーがでるものの、普通に起動できました。イカス! とはいっても、いまどきWin98(SPでもないヨ)のメモリ64MBでHD6Gじゃぁ安心して遊べないので、あまっているパーツでナンとかしましょう。
といってもPC素人のボクが出来ることといえば

  • OSをWindows2000
  • HDを大容量のヤツに交換
  • メモリを増設
  • LANカード増設

くらいです。あとは筐体だのキーボードだのを磨くトカ。今後のためにメモー。

1)BIOSのアップデート、その前に。
OSを変えるんでBIOSのアップデートは必須でした。つーかコレが一番大変でした。だいたい今時フロッピーディスクなんか持ってねぇよ!
押入れからダンボールを引きずり出し、懐かしかったりカビくさかったりする箱や袋をひっくり返して、68kマック用ハイパーカードのFDをみつけました。フォーマットするの勿体無いな。まぁ、ずっと使ってなかったんだからイイじゃない。
さて、起動用FDとBIOS用FDを作ろうかね、と思ったら再び問題発生。FDドライブついてるPCなんて、もらってきたVAIOだけだよ。普段使ってるPC/ATをバラしてFDドライブつけるのも面倒なので、先にLANカード増設してBIOSをダウンロードしようソウしよう。

2)LANカード増設、その前に。
一年程前に買ったIO-DATA製のLANカードが余ってたので、こいつを使おう。ドライバをインストール後、筐体を開けてカードを増設するだけで認識するってんだから簡単だね!HDも付け替えちゃうしOSも再インストールするから面倒だけど、まぁ仕方がなかろ。
ドライバCDをセットしてインストールし、LANカードを増設するために筐体を開けます。開けます。開けます。どうやって開けるんだ?

3)筐体の開け方
筐体ごとの開け方はマニュアルに載っているらしいんですが、あいにくマニュアルが無いので試行錯誤して力技で開けました。

  1. 机にキズとスベリ防止の布をひいて、マシンを上下ひっくり返して置く。
  2. マシン後部のストッパーがハズれているのを確認しながら、側面を押さえつつマシンのゴム足を後ろにグニグニと押す。
  3. 前面に2cmほど隙間が開いたら上下を戻し、マシンの上面を上に引き上げる。

つまり「蓋と側面が一体化してるのを前面にずらしてから上に引き上げる」って開け方なんですね。開けるのにネジをはずしたりはしませんでした。

4)LANカードの増設
筐体を開けたら元々増設されていたモデムカードを外し、同じスロットにLANカードを差し込みます。マシンを再起動すると、ドライバがインストールされます。
簡単だねぇヨカッタねぇ。後はBIOSファイルをDLしてFD作るダケですな。慣れた手つきでネットワークの設定を済ませ、ネットに・・・繋がらない。なんでだオイ。
何度も設定を変え、何度もドライバを再インストールし、何度も増設するスロットを換えてみましたが、繋がりません。なんでやねん。別のマシンでドライバ自体が更新されていないか調べてみても付属CDに入ってるのが最新だし、認識もされてるし、設定も間違ってない。なーんーでーだーよーぉ。
やっぱ蟹チップの安物LANカードだからダメなのかしら。新しい別のLANカード買わなきゃダメかしら。ホトホトにトホトホ困ってLANカードのパッケージを眺めながら涙ぐんでいると、滲んだ視界に飛び込む「対応OS:Win98SE,Me,2000,XP」の文字。イジってるVAIOはWin98。・・・未対応じゃねぇか。

5)BIOSのアップデート
普通に使ってるマシンでVAIO PCV-Lの公式サイト*2からBIOSファイルをDLし、CD-ROMに焼いてVAIOにデータを移し、アップデート用FDを作りました。所要時間5分。最初からコウすりゃヨかった。実はCD焼くのも面倒なんでUSBメモリで移そうとしたんですが、USBメモリも98SEからの対応だったんで認識しなかったのよ。便利な世界に慣れた体には面倒すぎるぜ98無印。
BIOSのアップデートは、公式サイトに書いてある通りにやれば、初めてのボクにも出来ました。

6)メモリの増設
昔使っていた初期型G3(緑のポリタンク!)に刺さってたメモリがピッタリ。256MBを一枚増設して、トータル320MBになりました。メモリ用のスロットは2つありますが、奥に差すには内臓HDのマウントを外さなくてはなりませぬ。面倒だけど小型PCだから仕方が無いね。

7)HDの交換
元々の内臓HDは容量6GBで楽しく遊ぶには低容量ですし、起動時に「HDが壊れそうだよ」とアラートも表示されていたので交換します。古いHDは回転音や発熱もスゴイし、新しいHDに交換するだけで体感スピードが上がったりするからね。手元に120GB/7200回転のIDE接続HDがあったので、コレを使います。中身は何だろう。気にしない方向で。
HDの交換はネジを2本ハズしてからマウントを外し、マウント裏のネジを4本外すだけでした。簡単だね。HDのジャンパピンをマスターにして接続し、さぁOSをインスコするぜ!!

8)Windows2000のインストール
別のマシンで「SP+メーカー*3を使ってSP適用済みの起動CDを作っておき、BIOS画面で自動優先順位を「CD-ROM,A,C」に切り替えてからCDドライブにインストールCDをセットして再起動。来いやインストール画面!カモンカモンカモン・・・停まってる。再起動。停まってる。なんでやねん。起動時にTabキーを押して起動プロセスをみると、内臓HDを探して停まってるみたい。電源を切ってHDのジャンパピンを確認。問題ナシ。一応スレーブに切り替えてみる。起動中に停止。ケーブルセレクトにしてみよう。起動中に停止。・・・HD壊れてんのか?他のPC/ATに繋いでみると普通に認識OK。あぁ、元々何かに使ってたHDだから、データが悪さしているのかも知れん。フォーマットしてから接続しなおし、ジャンパ確認OK、ケーブル接続OK、電源ケーブルOK、再起動でインストール開始だカモーーーーン!停止。なんでじゃぁ!!
ワケわかんねぇヨなんでだベ(方言)と泣きながら夕飯を食べてフテ寝しようと布団に入った瞬間「そういやBIOSによっては内臓HDに『○○Gの壁』とかの制限があって大容量HDが認識できない、とかいう話を聞いたことがアル」と思い出して検索したところ、マジであるみたい*4。なるほど手前ェが原因カ!!って気がついてもBIOS最新版にしたんだから、大容量HDに交換できねぇってコトじゃんショボーン。寝ます。
翌朝、古いマシンでも認識できそうな小容量のHDを探さなきゃならんな、なんでワザワザ小さいHDを買わねばならんのじゃ、なんてブツブツいいながらネットで価格を調べていた時「どうせだったらCPUも交換するかナ」なんて色気を出して交換レポートを探していたら「VAIOMANIA」*5に行き着きました。へぇ「VAIO L Customize」なんてコーナーがあるじゃん。わぁスげぇイジってんなー。「VAIO L・Rシリーズ最後の挑戦」って何だ。

BIOS PatcherでBIOSにパッチを当てる事でこれまでに、TualatinコアのCPU動作とATAボードを使わずHDDの32GB壁解除など報告されています。

え?

ATAボードを使わずHDDの32GB壁解除など報告されています

ナンダッテー!!
使用例を読みまくり、早速実行。内臓HDが認識され、インストールが始まりました。スげぇよVAIOMANIA。大きな感謝を。
インストール中にエラーが出たりしましたが、エラー画面に書いてある通りにインストール中にF4キー(たぶん。記憶がアイマイです)を連打していたら無事にインストールできました。途中の再起動する時にも連打していたらインストールが初めから始まったので「困った終わらねぇ!」と焦りましたが、インストール中の画面に「あとXX秒で再起動します」と出てからは連打するのを止めたら平気でしたヨ。なにごとも程々に、というコトか。

9)LANカードの認識
CDからドライバをインストールしてマシンを終了し、LANカードを増設して起動。対応OSなので簡単に認識しました。今までが大変だったので拍子抜け。

あとは筐体の蓋を閉めてクリーナーで磨き、コマンドプロンプトで「ipconfig/all」と打って表示されたMacアドレスをルータに登録し、一件落着。いやー長かった。結構大変だった。こうしてみると、部屋から一歩も出ずに使えるマシンになりました。よかったヨカッタ。