コープス・ブライド

どこかのラジオで「この一ヶ月はティム・バートンのファンには堪らないものになりましたねぇ」と言っていたけどその通りですね、ってワケで観てきましたよコープス・ブライド
ネタとしては、死体と結婚することになった男と周りがてんやわんや、です。
観初めてすぐに、ズームショットが多すぎるのが気になります。全編通して引きの絵が少なくて妙に寄りの画面が多いので、画面が全面で動きすぎて何が映ってるのか判りづらいの。同じクレイ・アニメーションだったナイトメア・ビフォア・クリスマスのような引きと寄りの使い分けとかないので、低予算だったり制作期間が短かったのかなぁ、なんて邪推をしてしまいます。ただ、まるで実際の建物の内部を撮っているかのようなカメラアングルやシーンの切り替えは、こりゃ絵コンテの段階でこれだけイメージできてるんだったら確かに天才だろ天才の仕事だろ、と驚愕でした。ひとつひとつの小道具やシーンで気も利いてるし。
ストップモーションで撮ってるハズなのに粘土で出来たキャラクターの動きと布で出来た衣装の動きがシンクロしてるのは何故だどうやってんだ、なんて技術的なことは興味ないから放っておいて、よく出来てる話でした。酒場の歌とラストは個人的に?でしたけど、キャラクターの性格や親子、町民の関係をみせるシーンの織り込み方はバツグンですよ。眼からハートとか最高じゃないか。
死体と結婚、なんてテーマで作品を作る勇気やプレゼン能力に羨ましさを感じると同時に、好きな事しててイイんだ、って勇気をもらった映画でした。
DVD購入指数は「買うから初回特典とかいらないもの付けるな」で。買うさ。