鋼の錬金術師

観ましたハガレン。しかも映画を観るためにDVDを借りてきて14話ほどブッ通しで観てオチを復習してから映画館へ。さらに鑑賞券をネットで事前予約して中央正面の座席を確保。
映画館に着いてみると驚くほどに人がおらず、平日とはいえ夏休みとは思えない風景が広がります。ポップコーンを買ってソソクサと入ると、250人は余裕な劇場には多く見積もっても20人程度しか人がいませんでした。事前予約などしなくても正面余裕。
ポップコーンをもしゃもしゃ食いながら始まるのを待ちますが、男二人連れや女二人連れが入ってきて、周りを気にしない大声で「おぬしソレでも弟かッ!」「大佐いいよねぇ」「役立たずだから」などと話しています。うぅむ、なんつーかイメージ通りすぎて面白みにかけるな。十分怖い。
アニメーションを劇場で観るのって今までにあったけ、なんて考えて、そういや「ハウルの動く城」も観たし「スチームボーイ」も観たから初めてってワケじゃないや、という結論に達したところで映画が始まります。ジブリハガレンも同じようなモンだ。
映画は「TV版の製作をしていたときから企画やシナリオがあったのかな?」と思うほど良く出来てました。TV版の伏線もキチンと消化し、キャラクターも引き継いでたし、画面のクオリティも高かった。動く鎧は「この3Dを2Dに変換した動きはドコかで観た」と思うほどの使いまわしっプリが気になりましたし、後半に行くほど説教臭いセリフもでてましたが、大人のハマるアニメーションとして上出来だったんじゃないでしょうか。映画だからこそ、という切り口はなかったけど、TV版と同等のクオリティで安心して楽しめます。
観終わった後で、世界を捨てる兄弟愛かよフーンと思いました。人間、っていうか一般市民ってのは変化を嫌うモンだから、今まで生きていた世界を捨てるってのは覚悟がいるだろうに。劇中は戦中・戦後の話だから、変化を進んで受け入れる風潮でもあったのかもしれんね。そういった「世界の雰囲気」が後押ししてくれないと、なかなか出来るもんじゃねぇだろう。面白かったです。DVD購入指数としては「10年後にまた観るかもね」で。TV版の続きみたいなストーリーだから、劇場版だけ観ても面白くはナイよ。