2005年の夏休み 沖縄三日目

目が覚めてムフュ〜ンよく寝た☆と背伸びをしてたら寝不足な顔した同部屋人が「昨日よりはマシだったケドよ」と寝不足な目でコッチを見ていて怖かったデス!それより今日は8時に伊江島ツアーのお迎えが来るので速攻メシを喰おう!元気!!


朝バフェで「朝からスげぇな」と言われるほどにメシを喰い、水着と水中メガネと25円のタオルを手提げ袋に詰め込んで、ホテルのロビーで待っていてくれたツアーの兄サンに体当たりする勢いで駆け寄ります。オハヨウゴザイマス!「はいさい、おはようございます。乗ってください車乗ってください」よろしくお願いしま〜ス!


迎えに来てくれたワンBOXに乗り込み、ドコからいらしたの、という質問に「東京の豊島区です」と答える几帳面な同行人に区までは言わなくてもイイんじゃないか、むしろ言ってもポカーンじゃないのか、とガハガハ笑いながら港へ向かいます。港に着いたら「ハイこれ往復のフェリーチケットです。海行くとか自転車借りるとか、向こうで決められます。帰りのフェリーは1時か3時ですのでお好きな方で。はい行ってらっしゃい。」とチケットをもらい、放りだされました。なんて自由なツアーなの!サイコウ!!


フェリーには凍らせた毒々しい色のゲータレードを囓るアメリカ軍人家族や、ちょうど伊江島で開かれるサウンドジャンボリーに参加するらしいミュージシャン気取りな格好した若者が乗り込んでいて、若者がみんなで女連れのオッサンに挨拶をしているけれど、知らない人でした。きっとボクが知らないだけで有名人なんだろうね。コンニチハ有名人。だいたいフェリーに乗ると宇宙戦争を思い出すよ息子がねぇ、なんて話しているうちに30分で着いてしまいました。近いぜ伊江島


さて伊江島着いたけどドウしよっかね、なんて地図を観ながら話し合い、まずは海行こうぜ、ということになりました。港前の貸し自転車は一日1500円。奇妙に貧乏性な一団は歩いて行くことにしました。そして迷いました。適当に歩いてビールを飲んだり牛と写真を撮ったりしながら海に着き、だれもいない海でブヒャブヒャと笑いながら泳ぎます。ボクともうひとり。他の同行者は白すぎて目を開けていられない砂浜に座ってお話をしています。そりゃシャワーとか更衣室とか無いケドさ。まぁ、気にしない方向で。


しばらくすると「港で待ってたのに来ないけどドコにいんの?」とツアーの方から電話がかかってきました。ありゃフェリー乗って終わりじゃなかったのね。ここまで歩いた観光客は初めてだヨ、と言われながら車でピックアップしてもらい、本来の目的地だったビーチへ。このビーチにはシャワーも更衣室もアルよ。でも本音を言うと勝手に泳いだ海の方が浜も白くてキレイだった。沖縄ではプライベートビーチもあるし毒をもった魚もいるので勝手に入って泳ぐのは褒められた事ではないんだけど、管理されていない海の方がキレイってな場合も多いのです。ホテル前のプールみたいなビーチより、人のいない海が好きだよ。


塩水をガボガボ飲みながら泳ぎ、午後からは美ら海水族館に行くのでフェリー乗り場へ。伊江島を満喫はしていないけれど日程的に仕方があるまい。さらば伊江島こんにちは沖縄本島。フェリー乗り場の売店で売っていたモズクの天ぷらをギュンギュン食ってウマイウマイと騒ぎながら港に戻ると、ホテルに迎えに来てくれた兄サンが「ずいぶん早いじゃないですか」と笑いながら迎えてくれました。本来のツアーでは出発したホテルへ連れて行ってもらって終了なんですが、ホテルとは反対方向になるけど美ら海水族館に行きたいので連れて行ってはくれまいか、とお願いすると二つ返事でOKしてくれました。ワガママな客でごめんなさい。っていうかアリガトね。


送ってくれる車に乗り合わせた息子さんと三線の話をしつつ、美ら海水族館へ。昔来たときはでっかいサメの展示がしてあってホルマリンの匂いがプンプンしてたけど、今はものスごく立派な建物になってるんだね。水族館は嫌いじゃないんだけど、深海生物とか観てウヒョー!と興奮していても「美味しそう」と「キモイ」を連発する人が多すぎて、正直ゲンナリでした。キモーイキモーイ嬉しそうに騒ぐ人を観ていると、悲しくなるよ。環境に適応した生物はキモくなんかない、むしろキレイだと思うけどな。


ジンベイザメの餌付けをみながら半分眠り、オキちゃん劇場でイルカショーを観たあとはタクシーにスシ詰めに乗ってホテルへ戻り、ひとっ風呂浴びてから予約していた名護の居酒屋へ。コレが旨いんだよコレも旨いんだよコレもコレもコレも旨い〜とガッポガッポ喰いながら泡盛頼もうぜ、と「古里」という泡盛のボトルを頼みました。どうやら名護の泡盛らしい。ウーイウーイと飲み続け、さぁそろそろ酔っぱらって参りましたヨ、ところで今何時?あ、12時。やべぇ帰らないと魔法が解ける!っていうか4時間も呑んでんのかヨ!


ごちそうさまでしたごちそうさまでしたと連呼しながらホテルへ戻ると、胸に去来する懐かしい想い。これは・・・あたし・・・コンビニ行きたい。ロビーで皆と別れ、最寄りのコンビニまでテロテロと歩いて行きました。アイス喰いた〜い。最寄りっていっても歩いて5分以上かかるけどな。遠くにボンヤリと見えるローソン(ホットスパーよりローソンが増えてましたよ沖縄)の看板を目指し、街灯のない道を歩きます。こうして夜の散歩もイイもんだ。っていうか遠いな。道がまっすぐなだけに、近いと思ったコンビニの意外な遠さに挫けそうになります。たまに擦れちがう人がいてもお互いが見えないモンだから直前になって「ヒッ!」とか言われて困ります。何もしないヨ。っていうかボクだってお前が怖いヨ。


やっと着いたコンビニで、オリオン、スパムのお握り、宮平牛乳を買ってホテルに帰ります。アイス買うの忘れた。気がついたときには歩き出してしまっていたので、また今度にしましょう。大丈夫、コンビニは逃げないから。部屋に戻ってオリオンを呑み、明日は何をするんだったかな〜と考えた瞬間に朝でした。