メリー・クリスマス・アン・ピャン

今年もサンタは来ないかもしれないけれど欲しいものは自分で買うから平気だぜだって大人だし、とツブやきながらHDを買いに行ったらWiiを求める長蛇の列に遭遇してしまい、意気消沈して帰ってきました。みなさん努力家ですね。
せっかく外へ出たのに何も買わずに帰るのもナンだ、と思って古本屋へ行き、適当に安本を購入。あ〜、ここまで来たら家まで近いから、歩いて帰ろう。ピザを運ぶサンタを横目に見ながら、トボトボと家へ帰ります。
昼も過ぎてだいぶ経つのに食事をしていないのに気づき、途中でパン屋へ寄りました。さびれた商店街にあるのに予想を裏切る旨いパンを焼いている、お気に入りの店です。朝食用に焼きたてのドッグパンとクロワッサン、それに自慢のアンパンを2つ。このアンパンが旨いのよ。ウフウフ笑いながら家へと急ぎ、コーヒーを入れてさっそく1つ食べました。フワッっとしているパン生地が甘く、なかのアンコと相まって極上です。軽く焼いたドッグパンにバターを挟み、チーズを乗せたらいくらでも食べられそうじゃないか。旨いわーん。
残りは明日ね、と乾燥しないように紙袋をクルクルと丸めて台所の棚の上へ。ダラダラとTVを観ているうちに呑み会の時間になったので、一緒に行きたいと小躍りしてアピールする犬様に留守番をお願いして出かけます。昨日も呑んだけど今日も呑んじゃうよ〜!
ラパパと呑んで帰り道、酔っ払うたびに顔を出す「腹減ってないけどコンビニで何か買いたい誘惑」と戦いつつ、コンビニの店員さんまでサンタの格好をしているのを見て「そういやパン買ったんだった」と思い出したので、パン食おう!ソウしよう!と思うことで欲望に打ち勝ち、小躍りしながら家に帰りました。ガチャッ。ただいま〜。
迎えに出てきてくれた犬様をガスガスなでて、パン喰うべ、と台所へ。シッポを振る犬様。あれ、棚に置いておいた袋が無いよ。あぁ、足元に。落ちたのか。動きが止まる犬様。袋の口が開いている。なぜだ。逃げる犬様。ちょっと待ちなさい。
ドッグパンとクロワッサンは残っていますが、アンパンがありません。オイオイ、焼きたてじゃないからラップでくるんであったのに大丈夫かよ。まさかラップごと食べたんじゃあるまいな。
まだ子犬だった頃に焼豚を網ごと食べてゲボラと吐いた前科のある犬様なので心配のような、机の上においてあったコッペパンを綺麗に袋から出して食べていた前科もあるので安心のような、複雑な気分でラップを探すと、抜け殻のようなラップがボクの部屋にありました。食い破った跡などない、キレイなカタチ。ドアの隙間からコッチをみてシッポを振っている犬様。器用な奴だ。それにアンパンを選んで食べるあたり、何が旨いのか判ってやがる。

犬様が妙なものを食べて体調を崩すのは、すべて飼い主の責任です。ご注意ください。ご注意します。