ウィンドウマネージャで泣いた夜よサラバ

どのくらい前だったかも忘れてしまうくらい前、Linuxサーバをイジっていたボクは「アプリケーションのアップデート中に電源を落とす」という基本的なミスを犯しました。あぁソウいや裏でアップデートしてたんだったな失敗シッパイ、位にしか考えていなかったボクの顔は、再ログイン後に「全てのウィンドウ枠が表示されない」事態に直面し、真っ青になったのです。絶望のあまり額に縦縞もでてたと思う。たぶん出てた。
要はね、OSのアップデート中に電源切ったら壊れちゃったヨ、というワケ。
そりゃ壊れるのも当然だ、とも思うでしょう。ボクも思います。普通ならヤらない。普段なら気にしない。壊れたのが遊び用のマシンなら再インストールすれば万事OKなんですが、あいにく壊れたのは仕事で使っている自宅サーバだったんです。
マシンは起動するものの、一切のウィンドウ枠が表示されないのでデスクトップに表示されたウィンドウの移動も出来ず、Windows3.1の時代に戻ったみたいで操作しづらいったらありません。ウィンドウなんぞ使うなCUIで十分!という声も聞こえてきますが、MacOS6.5からPC業界に入った身としてはGUIじゃないと操作もできずに泣きじゃくるダケなのです。エーン、ヤリヅレーヨー。
ボクがモッ君だったら喜び勇んで食事中にウィンドウズウィンドウズ叫んで執事に坊ちゃまったら!と言われるトコロですが、生憎と役割でいったらフッ君なので解消法を探します。
まぁウィンドウが壊れたんだからGNOMEの再インストールでOKじゃね?と思いつつ「GNOME 再インストール」で検索しますが、初心者向きの手順が見つかりません。FTPを覗いてみてもgnomeの名前がつくファイルはたくさんあって見当もつかず、適当にインストールするには冒険心が足りず、他のマシンに自宅サーバを移行するにも余分なマシンがなく、こりゃぁダメだ、ダメだこりゃ、と諦めていたのです。ここまでが昨日のお話。
そして今日。新しくユーザを追加しないといけないのにWebminに入ることも出来ない自宅サーバを見つめながら古い入門書を読んでいると「VineLinuxはデスクトップマネージャがGNOMEでウィンドウマネージャはSawfish」の一文が。ムムムム、Sawfish!!GNOMEじゃなくてSawfishを再インストールすればイイんじゃねぇの?!
さっそくサーバにログインし、rpmファイルをダウンロードします。なんとなく怖ぇナ、まてまてまてまて、インストール前に「本当にSawfishなのか」確認しておこう。今まで何ヶ月も放ったらかし(方言?)にしてたんだし、確認してからでも遅くないジャン(横浜弁)。
デスクトップの「プログラム」メニューから「デスクトップ設定」の「GNOMEコントロールセンター」を開きます。左の「デスクトップ」から「ウィンドウマネージャ」を選ぶと、今使っているのがSawfishだと表示されました。やっぱりソウか。お、韻ふんでるじゃん。ウフフフフ、チェケラー♪
ラッパー気取りでビールを呑みつつ「あー、同じ欄に表示されてるWindow Makerとか選ぶと切り替えられるのか?」と思って即実行。Window Makerを選んで「試行」ボタンを押すと、デスクトップが見慣れない画面に切り替わりました。あー、こういうの雑誌で見たことあるな、好きなのを選べるのね〜。
とはいえ使い慣れたのが一番だろ、と思いつつSawfishを選びなおし「OK」ボタンを押したボクの目の前に。久しくお目にかかっていなかった「枠つきのウィンドウ」が表示されたのです。まさか!マジで!!ホントに!!!本当に。
予想だにしなかった事態に驚きつつ喜びつつ、もしかしてログインしなおしたら表示されない状態に戻っちまうんじゃね〜の?なんて世の中を斜めに見ているドラ猫を気取ってみましたが、平気でした。なんかエラーは出るものの、ちゃんと枠が表示されてる。エカッター。


そんなワケで、ウィンドウマネージャを指定しなおしたら、一応は表示されました。全快してるわけじゃないけど、これならGUIオンリーなボクにも使えます。