さらば4本目

抜きましたよ親知らず4番目。
さすが最後にまわされていただけあって、かかりつけの歯科医院では手におえねぇってんで大学病院に廻されました。やけに若い先生様が「そこはもっと上に」「舌を押さえて。押さえて。そうじゃなくて」などと助手にアドバイスしながらの楽しい抜歯でしたが、お前他人様の口内だからって少しは遠慮しろよ、と言いたくなるほどにガリゴリと掻き回され、見事に腫れ上がっております現在進行形。イテーイ。
昨日の夜なんて目玉はスげぇ眠くてショボショボしてるのに、抜いた場所がイタくて眠れんかったモンね(方言)。ウンウンと唸りながら2時間ほど粘りましたが、もうガマンできないよ、ってんで痛み止めの薬飲んだら速攻で眠ってしまいました。薬って、スゴイ。
今日も早起きして消毒に向かいましたが、頬にヒエピタ貼ってるボクを観て「あ〜、あんまり冷やすと直り遅くなるんですよ」なんていう若者先生。だってスげぇ腫れてるし痛いんだもんよ。「あれだけイジったんですから普通腫れます。少ないほうです」本当かよ。「えぇ」じゃぁガマンする。ヒエピタは可燃ごみ不燃ごみかを迷いながらポケットにしまって帰ってきたのです。
家に帰る途中で昨日から固形物食ってないのを思い出して急激に腹が減り、口が開かなくても食べられるものを、と思って飲むゼリーとサンドイッチを買ってきました。いただきます。ゼリーをじゅるるるる。うぬ。腹の足しにもならん。サンドイッチを開け、痛くないほうの口を小さく開け、ついばむように少しづつ齧ります。俺は小鳥か。クルッポー。でも旨ぇなぁ、サンドイッチ。
チマチマと口に入れながら飲み込んでいくと、途中で食感が変わってきました。ボソボソ。モグモグ。ボソボソ。なんだこれ。あぁ、サンドイッチの食パンが乾いてきてやがる。
あまりにゆっくり食べるので、反対側から食パンが乾いてゆくのです。なんてこった、食物の乾燥スピードよりも食事が遅いなんて!小学生時代には給食をクラスで一番先に食べ終え、校庭に飛び出していったけど誰も追いかけてこないので一人砂場で遊んだ経験をもつ、この俺ガ!!チマチマ。
無常に乾いていくサンドイッチを食べながら、スローフードって喉が乾くなぁ、と思ったのでござるよ。