スイカ・チョッピング

明日は友人が来るので食材買い込んでおくベ〜と大型スーパーに行きました。普段は行かない大型スーパーは夕飯の買い出しに来た人達で大にぎわい。あっちコッチで「買ってー!買ってェー!!」「ウワァァァァン(泣」「いい加減にしなさい!」「ビエェェェェン(泣叫」と雄たけびが繰り返されています。ここは戦場だ。
このスーパーで食材を買うのは初めてなモンで、ドコにナニがあるのか探しながら買い物をします。えっと、野菜コーナーはドコだ。あれか?いや、ありゃぁ果物コーナーだ。野菜コーナーはドコだー?野菜を探してフラフラ歩くボクの脇をヤケに元気な女の子が走っていきます。元気だねぇ。なんで子供ってのはアンなに元気なのかねぇ。女の子はスタタタタ、と走っていき、スイカの前に立ち止まりました。あの走り方、まるで忍者だね。それにスイカが並んでるなんて、もう夏気分だナ。女の子はスイカをジィーっと見つめています。子供はスカが好きだねぇ。女の子はスイカを見つめながら、右手をスッ、っと振り上げ、そのままスイカに向かって振り下ろしました。ゴン。おいおいおいおいおいおいおい!
おもわず言ったボクの声を聞いたのか、女の子はボクの方にクルリと向き直り、声を出したのが店員ではなくボクのような一般客なのを確認すると、ニヤリと笑って走っていきました。怖ぇ。子供怖ぇぇ!!
イカ売り場にはチョップのカタチに凹んだスイカがひとつ。今度見つけたら怒るベキかナ大人として〜などと考えるボクのとなりを「ユキエチャ〜ン、ユキエ、チャァ〜ン」とアジア訛りの母サンが子供の名前を呼びながら通り過ぎていきます。角のお菓子コーナーからヒョイ、と顔をだしたのはスカチョップの女の子。あの子の名前はユキエっていうのか。ユキエチャン、今度見かけたらスイカのカタチにヘコましたる。