香港国際警察 NEW POLICE STORY

録画しておいたものを、やっと観ました。香港の警察官であるジャッキーが悪い奴らとドタンバタン、という映画。
観始めてすぐに監督はダレだ?と疑問が沸きましたが、ジャッキーとは過去にも組みまくりの ベニー・チャン監督でした。マジかよ。
ボクがまだ世の中にジャングルジム以上に楽しいものがあるのを知らなかった小学生のころ、ジャッキーの映画といえば「師匠だか仲間だかが悪い奴に殺されて、ジャッキーが敵を討つ」と決まっていました。その量産ぶりといったらスごいもので、キュウリが食べられなくて夕飯のたびに怒られていた偏食少年のボクですら、定番であるストーリーを「ジャッキーパターン」と呼んで呆れていました。昨日のジャッキー映画観たかい?とクラスで聞かれれば、どうせ師匠の敵討ちのジャッキーパターンだろ観なかった、と小馬鹿にしたように答えるガキだったんだからイヤになりますね。
この映画もジャッキーパターンです。うわぁ。
極論してしまえば、ジャッキーの映画はジャッキーが観られればOK、といえるので、ストーリーは原点回帰でもかまいません。
しかし、ストーリーが原点回帰なら、ジャッキーの強さも原点回帰してほしかった。
ボクにとってジャッキーは世界最強なんである。ユンピョウやサモハンより強いんである。スパルタンXを観た翌日に「ジャッキーと戦ってた敵は、本気だったらジャッキーより強いんだぜ!」なんて言いやがった級友と「ジャッキーより強いやつなんているわけないだろうが!!」と掴み合いの喧嘩(殴らないのがスバらしい)をして帰りの会で議題になるくらい世界最強なんである。
しかし、この映画のジャッキーは、何か違う。
相変わらずジャッキーのカンフーアクションはカッコいい。シビれる。それなのに、ジャッキー殴っちゃって敵がドーン!!といったカタルシスが無いんである。わぁ危ないとみせかけてバーン!!といったジャッキー最強展開が無いんである。ボクにとってカンフーの神であるジャッキーが、人間の位置まで降りてきてしまっている。こんなジャッキーの撮り方じゃ、イヤン。
そんなワケで、DVD購入指数としては「若手二枚目俳優がでてきますよ奥さん」で。ジャッキー。新作期待しています。